作詞:mathru 作曲:mathru 編曲:mathru 歌:神威がくぽ
月の陰 闇夜の調
命の焔さえ 露に晒して 永遠を詠う
畦の傍咲いた 彼岸花は誰ぞを死地に誘う
いつか刃は肌を裂いた 冷えた風が火照る身体の熱奪う
血で手を染めてしか存在れぬ二人 狂い舞踊る
それは奇怪な間柄 狂気纏い
ただ惹かれる 思い寄せる
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「士の名の元へ」
月影に写る闇夜の残像
冷たい風が吹き抜ける戦場
相対するたび高鳴る感情
高みを求めて脈打つ心臓
そう愛するたびに表れる反応
と同じように湧き出す熱量
剥き出しにされる互いの本能
暴走するこの衝動
君の掌で踊る僕を
僕の掌で遊ぶ君を
刺して刺されて流れてそして
殺し殺され涙流して
途 この道の先に続く未来
無情の世界 永遠の戦い
人は侍 死にゆく時代
哀しみだけがただ残る舞台
生 いつかは滅
堕ちていくほど遠のく天国
藻掻きだす程抜けれぬ地獄
誰かの温もり欲しくなるって
君が僕に思い寄せる日まで
僕の思い君に届く日まで
僕は君を狙い続けるだろう
僕は君に怯え続けるだろう
側に咲くこの小さな花が
無残に踏まれてモノへと変わった
幼いながらも芽生えた性は
誰かに侵され儚く終わった
内へと秘めた百八の煩悩
絶えることもなく拡がる八方
生と死の狭間蠢く葛藤
自我さえ失う無意味な問答
其れが僕らに遺された武士道
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傷つけあってしか存在れぬ二人 雨に酔い踊る
陰は満ちゆく我身から思慮を奪い 白に染める
重ね合わせ 触れた思いはただ高く響く
惹かれあったことも交わしたこともあの月に映して
血で手を染めてしか癒えぬ痛み 花弁散り落ちる
陰は朽ちゆく我身から熱を奪い
闇に還す 想い遠く 永遠に還す
嗚呼 『思』の住む場所へ
人間も存在も還りゆく 還りゆく